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「フィーリング Good ハンドブック」



「フィーリング Good ハンドブック   デビッド D.バーンズ著」

認知療法の本ですeye

「いやな気分よ、さようなら」の著者デビッド D.バーンズの第2弾です。

これも相当な分厚さですup

700Pもあります・・・sign02

自分で認知療法をやるには、練習形式になっていてすごくいい本です。

辞書みたいな分厚さですが、自分の好きなところだけピックアップして読めばいいと思いますsmile

私も全部は読めないですね。

うつ、不安、緊張、恐怖、コミュニケーションと幅広く書かれていています。





内容盛りだくさんですが、特にいいなと感じたのを、一つだけ紹介しますflair

「二重の基準技法」

これは、自分に対して批判的なことを言って(考えて)しまうとき、「自分に似ていて自分と同じ問題を抱える友人に何と言うだろうか」と自問する方法です。

これだけだと分かりにくいので、例を出しますね。

私はうつ病で7ヶ月も休職している。

睡眠もうまくとれていないし、体力も十分についていない。

これじゃ復職できない!

私は何てダメなんだ・・・

と考えたとします。

自罰的というか、批判的な考えですよねdespair

こう考えて、体力がついたり、睡眠が取れたり、復職できるならいいんですが。

たぶん、考えが自分を苦しめるだけな気がしますtyphoon

そこで、私と同じような状況の友人がいたとします。

私は友人に次のように言います。

あなたは、うつ病で7ヶ月休職してたんだ。

睡眠がうまくとれないと辛いだろうなと思う。

体力は少しずつつけていけばいいじゃない。

復職できるか不安だと思うけど、あなたなら大丈夫!

心配し過ぎなくていいよ。





このセリフをそのまま自分に言えばいいんです。

甘い考えなんでしょうか?

そうじゃありません。

大事な友人に向かって、「あなたは今のままじゃ復職できない! 全然ダメだね」とは言わないはずです。

どうにか、友人に復職してほしいと思うならこんなことは言いません。

こんなこと言っても、無意味だからですaries

逆効果になるかもしれませんrain

だから、私が本当に復職したいと願うなら、友人に言うことを私に言えばいいんですpaper





私がうまく説明しきれていない部分もあるかもしれません。

でも、この考え方には感心しましたshine

腑に落ちるとは、このことだな! って思いましたhappy01

「いやな気分よ、さようなら」

「フィーリング Good ハンドブック」

もう少し早く出会えていたらなと感じてますring








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「いやな気分よ、さようなら」



うつ病の治療のひとつとして、認知療法があります。

かなり有名な治療法だと思います。

それで、私は主治医に認知療法をやってみたいと告げました。

でも、主治医は認知療法には詳しくなく、「こころが晴れるノート  大野裕 著」を紹介してくれました。

既に紹介された本は読んでいて、やってみたら効果があるんだろうなと思いました。

思っただけで実際には取り組んでいませんでした。





「こころが晴れるノート」は認知療法を分かりやすく紹介していますが、私には物足りなかったです。

モチベーションが上がらないというか・・・

それで、認知療法の本を探していました。

見つけたのが、「いやな気分よ、さようなら 自分で学ぶ「抑うつ」克服法  デビット・D・バーンズ著」です。





分厚く専門的な感じもありますが、非常に読みやすいです。

何よりいいのが、認知療法を試してみようという気にさせてくれます。

私はこの本の最初の50ページくらいを読んで、さっそく試しています。

開始して2日目なので、大きな変化はありません。

ただ、自分の気持ちと、気持ちに対する客観的な反論を書くことで、頭がスッキリします。

もやもやした感じがなくなりました。

すぐに効果が出るものじゃないと思いますが、すっきり感は気分がいいのでしばらく続けていくつもりです。





他にも、承認依存、愛情依存、業績依存、完全主義度、報酬依存などについて詳しく書いてあります。

私は、承認依存(人から認められないと、自分の価値がない)、業績依存(社会的ステータス、仕事で自分の価値が決まる)が当てはまっていて、ドキッとしました。





活字を読む気力がある方は、読んでみる価値がある本です。






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「うつ病を体験した精神科医の処方せん」

図書館っていいと思いませんか?

無料だし、混雑していないし、静かだし、本はたくさん置いてあるし。

さらに、私が行っている図書館はフロアにソファーも置いてあるので、借りた本をソファーでくつろぎながら、読めたりします。

自動販売機もあるので、飲み物もお金を払えば好きなだけ飲めるし。

そういうわけで、私の日中の過ごし方の一つに、図書館通いがあります。

決して、観葉植物ばっかり触っているわけじゃないですよ!!






今回、紹介するのは、その図書館で借りてきた本です。

うつ病を体験された精神科医(蟻塚亮二さん)が書いた本です。

うつ病本は、

1.患者や患者の家族の体験記

2.精神科医が書いたうつ病の説明と対処方法

の2つに分かれると思います。

1の体験記は、「うん、分かる分かる」という共感や、身近な感じを持てる一方で、どうしても専門的知識に欠ける部分があります。

2の精神科医が書いたものだと、専門性は高いものの、難しかったり、患者の気持ちにたててないものが多いと思います(そうじゃないのもありますよ、もちろん)。

でも、この本の作者は、精神科医で、うつ病経験者。

両方の気持ちが分かっているため、バランスが取れた本です。

(実は、もう1冊、うつ病を体験した精神科医の本を知っていますが、内容がどうも作り話っぽいので、紹介しません。だって、設定が村上春樹さんの小説「ノルウエイの森」にそっくりで、春樹さんもどきの文体なんですもん・・・)

では、さっそく本の概要を。

タイトル:うつ病を体験した精神科医の処方せん

出版社:大月書店

価格:1,500円と消費税

内容概要:1章(なぜ、うつ病になるのか)、2章(うつ病は非常につらい)、3章(うつ病からの回復術)

といった感じです。






通常の文字の大きさで、文章は多いです。

それでも、非常に読みやすい。

ところどころで、つまらない冗談が入っていたり、文章自体が軽いので、さくさく読めます。

でも、専門的な視点もきっちり入っていますよ。

私が気に入ったところを紹介しますね。





まず、一つ目。

「絶対的価値」と「相対的価値」の話。

言葉自体は難しそうですが、内容はすごく簡単です。

2つの例をあげて説明してくれていますが、1つの例を紹介します。

(美人が池に近寄ったら、鯉が逃げた。ひどい不美人が池に近寄っても、鯉が逃げた。)

人間から見たら美人かどうかは気になるけど、鯉から見たら人間が怖い、顔なんて関係ない。

つまり、世の中に絶対的な価値観というものは存在しない。

なのに、うつ病にかかる人は、絶対的な自分を追い込むマジメな価値観を持っている。

そうじゃなくて、物事を相対的に見ること(物事をいろんな視点から見ること)が、大切なんじゃないか、と提案しています。

これは、その通りかなあ、と思いました。

自分で勝手に、「仕事は一生懸命、最後までやるものだ!」「社会貢献するのが大事だ!」「家事ができなきゃ主婦じゃない!」「お金持ちが偉い!」みたいな価値観にがんじがらめになっていることが多いと思います。

私もそういう部分はあります。

しかし、たかが価値観。

本当に、絶対的なものが存在すると言えるんでしょうか。

よくよく考えてみると、言えませんよね。

単なる思い込みか、社会によって与えられた価値観に過ぎませんよね。






いや、言える! 私の価値観は絶対だ! と断言できる方のために、2つ目。

「低空飛行と無責任とトンズラ」

これは、もうそのままです。

100%の力で生きる必要はない、60%の力でいいよ、と言ってくれています。

そのためには、責任感溢れる人間ではいけない、無責任になりましょう、トンズラしましょうと言っています。

うつ病になった人は、これを意識してやりましょうと提案しています。

詳しくは、本を読んでもらいたいんですが、ここまで無責任でいいの? っていう無責任な例が出てきます。

肩に入った力が、すっと取れますよ。






最後に、3つ目。

日本はうつ病が生まれやすい社会だということを、精神科医の視点で説明しています。

これは、少し難しいですが、読んでみるとなるほどな、と思えるはずです。

いろいろと考えさせられる内容ですよ。

少し元気が出てきた方はここもぜひ読んでください。






まだまだ、紹介しきれていない部分もありますが、活字を読む力が出てきた方にとってはいい本だと思います。

よかったら、読んでみてくださいね。

現在の所、「うつ病を体験した精神科医の処方せん」は「ぽとすのうつ病本ランキング」で、堂々の1位です。

あ、でも、この前紹介した「「心の病」なんかない。」もいい本だったなあ。

まあ、どちらもいい本ということで、両方1位にしときましょう。

ついでに、「こんなツレでゴメンナサイ。」も1位で。

なんだか、ぐだぐだですが、これで紹介は終わりです~




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「心の病」なんかない。

「心の病」なんかない。

そう言われると、「え? 何言ってるの?」って思いますよね。

私もそう思いました。

「心の病」なんかない。 は本のタイトルです。

著者は精神科医の大野裕さん(認知療法の第一人者みたいです)、出版社は幻冬舎です。

私が、どうしてこの本を読もうかと思ったのか。

それは、こんなツレでゴメンナサイ。でツレさんお勧めの本として紹介されていたからです。

(こんなツレでゴメンナサイについては5月29日の記事をご覧ください)

そうじゃなければ、何言ってんだよ、全く・・・と思い手にも取りません。

だって、うつ病は心の病じゃん!!

そんなのおかしいでしょ~と思うからです。

皆さんもそう思いますよね?

(・・・思わないかな)

でも、ツレさんが勧めるなら読んでみようと、図書館で借りてきました。





一言で感想を書くと、すごくいい本です!

文字が多いけれど、項目ごとに分かれているので、読みやすいです。

そして、精神科医が書いた本ではありがちな上から目線じゃなく、患者目線で書かれています。

事例をあげているので、理解しやすいです。

難しい理論よりも、読んだ人のためになることが書かれています。





1章はストレスの処理の仕方について

→ これは、健康な人が読んでも役立ちます。

うつ病が治った後、心がけたいことがたくさん載っています。

2章はうつ病についての基本的な事柄・捉え方やうつ病になったらどのように行動するのがいいかについて

→ こういう内容は他の本にも載っているけれど、具体的かつコンパクトにまとめて書かれているので理解しやすいです。

3章は様々なピンチののりこえ方について

→ 別れ、不妊、男女の更年期、退職後など、これも具体的で分かりやすいです。

4章は総合的な内容で、心についての様々な知識、考え方、これからの精神治療について

→ ここの章の「心の病」という項目が特にお勧め!

他にも、薬への抵抗感、よい医者の条件など、現実的な内容が多く、役立ちます。





では、私が一番いいと思った「心の病」について簡単に紹介しますね。

精神疾患は、「脳」の問題であり、「脳」を治療するのだ、と述べています。

「心」が病気になったということで、その人が持っている人間的な温かみや本質まで否定されているような印象を受けるということです。

「精神疾患の患者は心から悩んではいるけれど、心が病んでいるわけではない」と著者は考えているそうです。

私は、この部分を読んで、すっと心が軽くなりました。

精神疾患は脳内の神経伝達物質がおかしくなるということは、前々から知っていましたし、そう考えていました。

でも、何か納得しきれない部分もありました。

それは、私自身、心から悩んでいる状態だったからです。

自分の性格のこと、仕事のこと、家族のこと・・・etc. 悩みはつきません。

私は脳の病気になっていて、脳を治療しているのだ、と思っていました。

ただ、脳 = 心だと思っていたので、心までおかしくなっているのではないか、人間としてだめなんじゃないか、と考えていました。

でも、そうじゃない。

脳はおかしいけれど、心はちゃんとしていて正常だ。

感謝、優しさ、嬉しさ、喜びといった感情は弱いながらも残っている。

これは、私が比較的軽いうつ病だから言えることなのかもしれません。

でも、この本を読んで、心に抱えていた重みが少し軽くなりました。





このように、具体的な効果がある本は、間違いなくいい本です。

これは、うつ病の本に限らず、小説、エッセイ、マンガなど本全般に言えることです。

だって、読んだ後に何か具体的な変化がないなら、わざわざ本を読む必要なんてないですよね。

そういう訳で、「心の病」なんかない。はいい本です。

よかったら、皆さんも読んでみてくださいね。





ところで、こんなツレでゴメンナサイ。の紹介記事のところで、ツレさんお勧めの本は教えないって書いていたことを覚えている方、いるでしょうか?

記憶力のいい方なら、覚えているんでしょうね。

(こういうことって女の人の方がよく覚えているんだよなあ・・・)

でも、ツッコミはなしですよ。

私は、気分屋なので、気が変わったんです。

だって、いいと思った本は、人に勧めたくなりますよね。

それにしても、本のタイトルだけで偏見を持たずに、読んでみるってことも大事ですね。

だいたいの人が本のタイトルで手に取るかどうかを決めていると思うんですが、今回のようにタイトルでいまいちかなと思っても、内容はすばらしいということもあるので。

あ、でも、「心の病」なんかない。というタイトルは、インパクトがありますよね。

私みたいにひねくれ者じゃなければ、手にとって読みたくなるタイトルかもしれません。




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「ツレがうつになりまして。」のツレさんのエッセイ紹介

「ツレがうつになりまして。」

「その後のツレがうつになりまして。」

うつ病の方なら、だいたいの方が知ってる本で、だいたいの本屋さんには置いてありますよね。

実際のうつ病生活を元に書かれているから、分かりやすい。

文字が少なく、絵がほんわかでかわいらしく、うつ病の人でも読みやすい。

そんな理由で、売れているんじゃないでしょうか。





この2冊の本は、ツレさんの奥さん(細川貂々(てんてん)さん)が書いた絵入りエッセイでした。

今回紹介する本は、てんてんさんが書いたものではなく、うつ病になったツレさんが書いたエッセイ。

では、簡単に本の紹介を。

本の名前:こんなツレでゴメンナサイ。 (なんで謝るんだろう・・・) 

著者:望月 昭 (ツレさんの名前です。ちょっとかっこいいな) 

画:細川 貂々 (ところどころ、てんてんさんの画が入ってます)

発行所:文藝春秋 (ツレさんエッセイと出版社のイメージが個人的に合わない気がします。なんとなくだけどね)

です。

えーと、価格は1,000円です。

250ページもあります。

基本的に、エッセイなので、文字が多いですが、文と文の隙間も広いです。

まあ、こんな感じですね。





それで、肝心の中身なんですけど、

1.うつ病あれこれ

2.うつ病の回復期

3.てんてんさんとの出会い

4.てんてんさんとの恋愛・結婚

5.てんてんさん・イグアナとの家庭生活

6.まとめ(その後のこととか、お勧めの本とかいろいろ)

って感じです。

私は、てんてんさんとの恋愛やら結婚話は、とりあえず後まわしにして、最初は1、2、6をだーっと読みました。

ツレさん、すごく文章力ありますよ。

表現豊かに、自分の症状や状態を書かれていました。

読みやすいです。

ただ、ちょっと理屈っぽいところもあるかなあ・・・。

中でも、特に私の心に残ったのは、「ツレさんが実はブログを書いていた」ということです!!

ほんと、びっくりしました~

ツレさんもブログを書いてたんですよ、私やこれを読んでくださっている皆さんと同じように。

そのブログの書き方が、また、すごいというか、なんというか。

でも、あまりここで内容について書いちゃうと、本を読む楽しみがなくなるので、この先は自分で読んでみてくださいね。

「ツレうつ」「その後のツレうつ」と併せて読むと、うつ病に対する二人の視点が違っていて、面白さ、分かりやすさ倍増ですよ。

後で読んだ3、4、5の二人の出会い、結婚、家庭話もおもしろかったです~。

ほんと、この二人はほんわかして、おもしろいなあと思いました。





ところで、私は、「こんなツレでゴメンナサイ。」を自分のブログで紹介したいことと、本の感想を書いて、てんてんさんにメールしたんです。

てんてんさん、お忙しいだろうに、メールを送った翌日にはどうぞ紹介してください、内容に触れてもいいですよ、とメールの返事をくれました。

ありがたいです~。

なので、今回は、てんてんさん公認紹介だ~! と勝手に気合を入れて、紹介させてもらいました。

これを読んだ皆さん、気合を入れた私の紹介で、「こんなツレでゴメンナサイ。」を読む気になったでしょうか?

ちょっぴり心配です。





今日は「こんなツレでゴメンナサイ。」で紹介されていたツレさんお勧めのうつ病本を図書館で借りてきました。

うん、なかなかよさそうな本です。

さすが、ツレさん。

でも、その本も秘密です。

自分で「こんなツレでゴメンナサイ。」を読んでみてください~。

・・・なんだか、いじわるしている気分になってきました。

まあ、いっか。

でも、買って損はしないと思いますので、読んでみてくださいね。

お金がもったいないという人は、図書館で借りて読んでみてくださいね。

私も最初、お金がもったいないと思ったので、図書館で予約しようとしましたが、10人待ちだったので、さっさと買いました。

そんなに待てませんよね。





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